2024-04-132024年4月
繰り上がり合格者人数、推薦合格者人数を分析してみた!
こんにちは。武田塾飯能校です。
新年度が始まって少し経ちますが、今日は受験についてのブログです。
「もう受験の話?」と思う方もいるかもしれませんが、
準備は早いに越したことがないと思うので、今日もお付き合いください。
繰り上がり合格ってなに?どのくらいで合格できるの?
繰り上がり合格、補欠合格について
今回は、関東有名私立大学の一般入学者の割合と、補欠合格から繰り上がりで正規合格した受験者の割合についてです。
補欠合格とは正式な合格ではないため入学できるかは入学辞退者数によって変動はしますが、補欠合格を果たした後にどのくらいの確率で正式な合格ができるのかを調査してみました。
昨今は推薦入試での合格者増加によって一般受験での合格者が減りつつあるため、
万が一補欠合格となってしまった際に、どの程度の確率で合格へと繰り上がるのかをデータをもとに見ていきましょう!
一般合格者の割合について
大学ごとに、まず一般合格者の割合を見ていきます。
こちらのデータは、掲載している大学が一律で一般入学者割合を発表している2021年度入試のデータを参考にします。
正式な合格となりますので、所定の手続きを済ませれば入学ができる「合格」となります。
指定日までに書類が準備できなかったり、入学金などの入金を済まさなければ自然に入学権利が消滅してしまいます。
また、このパーセンテージは「一般入試で入学ができる人数」をあらわしているため、残りの比率は「推薦入試」での合格者数を表します。
補欠合格、繰り上がり合格について
次に一般合格者の中の繰り上げ合格者の割合について見ていきます。
繰り上げ合格とは、不合格者の中からあらかじめ補欠合格者を定めておき、正規合格者の枠が空いた場合にその枠に追加で合格できる制度のことを言います。正規合格とは違い、確実に入学できるわけではない点に注意が必要です。
大学側からなにかしらのアクション(電話がかかってきたり、書類が届いたり)があって入学の権利を獲得することができます。所定の期間までに連絡がなかった場合は入学の規定人数にすでに到達してしまっているため補欠合格を果たした大学への入学はできません。
それでは、大学各データごとに見ていきましょう。
早慶上理の一般合格者と繰り上げ合格、推薦での入学者の割合
早稲田大学
一般入学者割合 56%
繰り上げ合格者 826人
推薦での合格者44%
早稲田大学は系列の高校が多く、推薦入試も行っているため約半数が推薦での入学者となります。
慶應大学
一般入学者割合 57%
繰り上げ合格者 1034人
推薦での合格者43%
慶応大学も同じく、推薦での合格者が4割以上いるほど積極的に推薦試験を設けています。
上智大学
一般入学者割合 62%
繰り上げ合格者 2389人
推薦での合格者 38%
東京理科大学
一般入学者割合 70%
繰り上げ合格者 繰り上げ合格制度なし
推薦での合格者 30%
最後に紹介した東京理科大学では、繰り上げ合格の制度がなく、
不合格となった受験生の中から追加で合格者が発表されます。
トップ校の早慶上理ですら半分以上が推薦で合格
東京理科大を除き、いわゆる私立大学のトップレベルの大学ですら半数近くが推薦での入学者となります。
10年前には訳8割あった一般試験での合格者が2022年には60%強まで減少しています。
GMARCHの一般合格者と繰り上げ合格、推薦での入学者の割合
学習院大学
一般入学者割合 40%
繰り上げ合格者 715人
推薦合格者比率 60%
明治大学
一般入学者割合 69%
繰り上げ合格者 非公開
推薦合格者比率 31%
青山学院大学
一般入学者割合 67%
繰り上げ合格者 非公開
推薦合格者比率 33%
立教大学
一般入学者割合 67%
繰り上げ合格者 2255人
推薦合格者比率 33%
中央大学
一般入学者割合 69%
繰り上げ合格者 非公開
推薦合格者比率 31%
法政大学
一般入学者割合 64%
繰り上げ合格者 1070人
推薦合格者比率 36%
G-MARCHのグループだとおよそ
成成明学獨國武の一般合格者と繰り上げ合格、推薦での入学者の割合
成蹊大学
一般入学者割合 60%
繰り上げ合格者 596人
成城大学
一般入学者割合 52%
繰り上げ合格者 非公開
明治学院大学
一般入学者割合 41%
繰り上げ合格者 非公開
日東駒専の一般合格者と繰り上げ合格、推薦での入学者の割合
日本大学
一般入学者割合 50%
繰り上げ合格者 非公開
東洋大学
一般入学者割合 78%
繰り上げ合格者 1370人
駒沢大学
一般入学者割合 62%
繰り上げ合格者 953人(2022年度)
専修大学
一般入学者割合 66%
繰り上げ合格者 1103人
皆さんの志望校はありましたか?
総評
全体の傾向としては、年々一般入学者の割合は減少傾向にあり、推薦入試や各大学の付属校、提携校からの割合が増加しつつあります。
これらの背景には、合格したら必ず入学してくれる受験生がなるべく多くほしいという私立大学の意図がうかがえます。繰り上げ合格や追加合格とも関わってきますが、推薦入試はほとんどの受験生が合格したらその大学に入学します。
一方で、一般入試には繰り上げ合格や追加合格制度が存在するため、せっかく合格させた受験生がよりレベルの高い大学に繰り上げ合格してしまった場合、合格を蹴られてしまう可能性があります。多くの私立大学では、確実に入学してくれる受験生を多く確保し、より安定した大学運営を目指そうとする意志がうかがえます。
国立大学との比較
反対に、国公立の大学ではこういった傾向が顕著には見られません。
実際に、私立大学と国公立大学の一般入学率を比較してみると国公立大学の一般入学者割合はおよそ79%、私立大学の一般入学者割合はおよそ41%と倍以上の差があることがわかりました。
一般入試で合格を目指す受験生は一般入学者割合の高い大学がねらい目ですね。反対に、推薦入試での合格を目指す受験生は一般入学者割合の低い大学、加えて付属校や提携校の入学者の割合も低い大学を目指すのが良いでしょう。
次に繰り上げ合格者数についてですが、こちらはかなり変動の激しいデータです。もともとの募集人数が多い大学だと、前年度から合格者数が1000人前後増減する場合もあります。そのため、追加合格者数を非公開にしている大学も多くあります。
むやみに前年度の追加合格者数を参考にしてしまうと足元をすくわれてしまう可能性があるので、注意が必要ですね。対策をしておく必要があります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は、私立大学の一般入学者割合と補欠合格者数を見ていきました。
大学ごとに結果に差があることが印象的でしたね。
今回のブログでは一般入学者割合を紹介しましたが、合格を達成するためには問題の傾向や、各入試の募集定員、推薦基準等のさまざまなデータを知る必要があります。それらのデータを知ったうえで、どの様に受験を突破するかを考えなくてはなりません。
武田塾飯能校では、そんな受験や勉強に関するサポートを徹底的に行っています。
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